mampukuT’s blog

某所で小学校教諭として働いています。教育につながる(はずの)内容を書きます。

教育の目的

学校での教育は、何のためにあるのでしょうか。

そもそも教育とは何なのでしょうか。「教育」を生業として生活しているにも関わらず、こんなことを聞かれると「ぐぬぬ」と言ってその場から逃げ出してしまいそうです。

ですが、そんなことでは安心して職場に向かうことができないので、この疑問にしっかり向き合っていこうと思います。

 

まず、教育の定義をはっきりさせるためにいくつかの辞書を見比べてみた結果を(私なりに)まとめます。

  1. 知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養。ある人間を望ましい姿に変化させるために、意図的、計画的に働きかけること。
  2. 人間の諸能力を引き出し育成すること。
  3. 社会の持続と発展のために,個人または特定の機関が一定の価値を志向して未成熟な者をその社会に適応させる意識的な活動であり,社会統制の一種として制度化される。

1は The 定義 といった内容だと思っています。学校現場に限らず、あらゆる場面で使う「教育」という言葉は、この意味で使われると言ってよいでしょう。対象を望ましい姿に変化させるために、私たちは日々試行錯誤を繰り返しているのです。

それでは、その望ましい姿とはどのような姿なのでしょうか。その内容が書かれているのが2と3だと思っています。

2は、本人の能力や意欲を生かして思い思いに伸びていく様子が思い浮かびます。つまり「望ましい姿=本人が望む姿」と考えて教育をするという意味合いです。

一方3は、個人を大きな枠組みの一部として(枠組みに収まるように)育てる。つまり、「望ましい姿=社会が望む姿」と考えるということです。

一見、相反するように見えるこの重要な二つの視点が、「教育」の要になっていることが分かります。

 

今回は、初回らしく教育の定義を調べましたが、その上で自分の中にある疑問点をまとめておきたいと思います。

  1. 本人が幸せになる教育とは、どのようなバランスの教育か。そもそも、幸せとはどのような状態か。
  2. 社会を大切にする必要はあるか。人間にとって社会とはどのようなものか。
  3. 社会の形が変わっていく中で、これからの社会が望む姿はどのようなものか。

以上の疑問に納得の行く答えを見つけるために、いくつか関連する本を読んでいきます。さらに、もっと直近の課題として、各教科で子供に伝えたいことを整理する必要もありますので、その調べ物も並行して行います。

 

様々な考え事をするものの、うまくまとまらず、説得力に欠ける傾向があるので、なるべく論理立てて説明できるように工夫をします。よろしくお願いします。